転職する時考えよう

私は2回会社を変わりました。

1回目は26歳の時。理由は信頼していた上司に転勤の事で「吉田、仕方ないよ」と言われた事がきっかけでした。

2回目は32歳の時。この時は単純に給与面でした。自分の仕事に割く時間とお金との天秤でした。「こんなに頑張っているのに・・・」です。

最近よく思うのですが、30歳前半までは 「言動が幼稚だったなぁ」 と自分のやってきたことを思い起こして痛感します。

転職の理由BEST3

BEST1≫ 評価不満型 ~降格・人事異動、評価への怒りが原動力に。

5割の人がこれです。役職定年を含む降格や、望まない人事異動、あるいは納得できない人事考課など、ある日突然、「自分はこれだけやってきたのに、なぜ会社は評価してくれないのか?」という事態が起こります。何度かのみ込もうとしても、どうしても自己評価とのズレが解消しなかった瞬間、静かな怒りが会社を去る決断に火をつけるというケースです。会社と自分の評価のズレは20代の頃から何度も経験し、そのたびにのみ込んで収めてきたはずなのですが、心の沸点を超えた瞬間に収めきれなくなり、アクションが始まります。

会社側から見ると、個人のパフォーマンス評価以外に、若手の登用による活性化や幹部人材の選別、適正な人材代謝など、組織強化のための複合的な判断をしなければいけないという事情もあるので、この評価ギャップは収めようがなく、強い慰留もないままに退職が決定的になっていきます。

BEST2≫環境変化型 ~倒産・業績悪化、M&A、経営者の交代

3割の人がこれです。景況感がいいといわれている昨今の環境下でも、会社を取り巻く環境が変わって転職を考えることになる人は意外に多いのが実態です。

BEST3≫プライベート型 ~親の介護、疾病・メンタル

1割弱ですが少子高齢化で増えてきます。社内での評価も、人間関係も、業績的にも順調に見えて、ある日突然、自分や家族を襲う「病」という壁。人間であるがゆえに避けられないことですが、ご本人としては非常に不本意で、不完全燃焼感も高い辞め方といえると思います。 会社によっては、長期休職扱いとしてサポートしたり、場合によっては時短勤務や地元近くの拠点への異動などを配慮してくれたり、それによって退職を免れたケースもあるようですが、「いつ終わるのか先が見えない」という理由で自発的に会社を去られる方も多くおられます。会社が制度的に支援してくれる状況があるのであれば、それを行使することはご本人の権利なので、いつか恩返しするつもりで、遠慮せずにその機会を利用することがいいと思いますが・・・限界もありますよね。

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会社を辞めた理由がどうであれ、その決断を後悔しない結果につなげていくために重要な共通点がいくつかあります。退職の理由には、どうしても不可避な理由を除けば、やはり何らかの現状不満が隠れていることが多くなります。

「次の一手」を選択する際に、前職での不満を打ち消すことを目的に、不満の原因となった要素と正反対の因子を選択の基準にしてしまうと、結果的にうまくいかなくなる傾向があるようです。(休みが多いとか給料が高いとか)

たとえば「評価への不満」がきっかけで会社を辞めた人が「実力を評価してもらえること」を目的に転職した場合に、実際にはノウハウを欲しがっていただけだったり(ノウハウを吐き出した瞬間に評価が下がる)、入社後に組織風土(企業文化)や価値観の違いに気づくなどして、再び転職を迫られるというケースです。不満を解消することが唯一の目的となってしまって、他の重要な因子をチェックする気持ちが薄れてしまうことが原因のようです。

今後、会社を辞めるかもしれない方には、そのような事態を回避するためにも、「前職を辞めた/辞める理由」とは全く切り離して、自分が主体的なモチベーションを長く保ち続けられるために重要な要素を洗い出し、重み付けをして、意思決定の基準にしていただきたいと思います。

400万社を超える企業の中のたった1社を辞めたことよりも、自分の人生を自分のものと実感しながら、気分よく働き続けられることが何よりも重要です。

企業文化って大切です。

 

 

 

仕事の流儀

私はよく「仕事は8割が挨拶・礼儀で、技術力は2割でOK」と言います。挨拶礼儀の中にはコミュニケーション能力も含まれます。極端な話と思われるかもしれません。

建設現場での管理業務は、施主・設計事務所・デベロッパーなど発注側の人間と現場で切った張ったの作業をする専門職の作業員、時には第三者といった具合にほとんど毎日人と接する事となります。

当然ミリ単位の仕事で成り立つ建設業ですからズボラでは通用しませんが、明るい性格でなければやりにくい世界でもあります。

たとえば、現場で50メートル先にお客さんを確認した時、同時に高い確率で相手もこちらにに気付いています。

そんな時どうしますか?

お客さんの立場で考えてみてください。

ニコニコっと会釈するだけでも相手は好感を持つでしょう。何あいつヘラヘラわらっとんねん!とはなりません。

作業の手を止めて1言2言挨拶や報告をするだけで相手はものすごく安心してくれるものです。

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最悪なのは無視してしまう事です。

いくらキッチリ仕事をしていても、そういったコミュニケーションが取れていなければスムーズな現場管理は難しくなります。

「そんなんあたりまえやん」と言っている人は、常日頃そこに注力している人です。気を付けていなければ、いつも考えていなければなかなか出来る事ではありません。

世の中には好き嫌いが有りますが、そこをスマートにこなせれば格好いい社会人になれるのではないでしょうか。

私も常日頃勉強です。

明確なゴール

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

弊社の今年の業務目標は、「明確なゴールを考えて業務にあたる」です。

仕事のできる人はその点が長けていると思います。

自分勝手な思い込みで仕事を進めず、依頼者と最終目的のすり合わせをきっちり行う。

とても大切な事です。

「何がしたいの?」と人に聞かれた時ちゃんと答える事が出来るようにしたいものです。

社員一同 今年も 高みをめざし、安全をすべてにおいて優先し、精進致しますのでよろしくお願いいたします。

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年末のご挨拶

この一年を振り返って

2016年は、私にとって節目の年だったと思います。

そして新たなる組織改造・変革の始まりの年でもありました。

SMAPが解散しました。日本を代表するアイドルグループであってもいつかは形態を変えなくては通用しなくなります。

小泉元首相は、「自民党をぶっ潰す!」と言って日本の構造改革をしました。

今や志願者数が日本第一位の近畿大学は、「超近大」を宣言して3年になります。

そして、弊社も大きく変わろうとしています。

ステークホルダーの皆様、徐々に変化に気付いていただけると思いますのでご期待ください!

そして今年一年ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

皆様 よいお年をお迎えくださいませ。

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決算~ 御礼~ 仏の部長?

世の社長さんしか興味を持たない話かもしれませんが、弊社の決算は11月です。私はこの決算時期がとても気に入ってます。一番の理由は本当に気持ちよく正月が迎えられること。

学生時代の定期考査が終わった時の爽快感とでもいいましょうか。

肩の荷がおりた感じを味わえる一年間のうちで1WEEKだけ味わえる時間です。

なんとか37期もなんとかなんとか黒字決算で完了できそうです。

関係各位の皆様方には色々とお世話になりありがとうございました。

パートナー会社の皆様、無事故無災害でいつも作業していただき、本当にありがとうございました。弊社社員・担当者の不出来な現場管理があったらバンバン本人へ文句言ってください。自分の不出来を会社のせいにした言動があれば「お前の現場やから来てるんや!」と言って叱咤激励お願いします。生活がかかってる現場。真剣勝負の現場でガキくさい事をしていたらおこったってください。そういった人と人のお付き合いが人間力を高めると思っていますのでよろしくお願いいたします。

部長へ

弊社の部長は9.10.11月ごろになると私からチクチク・グチグチ言われるのでウザい3か月を過ごしますが・・・ 部長!今年もご苦労様でした!

なんとかかろうじて黒字着地できました!お疲れ様です!

うちの部長はとても温和な方です。(比較的社員は温和な人が多い)

私より6~7歳年上で ザ・SENYO的な方です。

普段から冷静沈着聞き上手で理想と現実をわきまえている方です。

「建設業でできないことは何もない」が信条で、成功させるためのやり方条件をまず考えて言動される人物です。言い訳やできない理由を並べるレベルの低いことは聞いたことがありません。

一緒に仕事が出来て私は幸せです。面と向かって恥ずかしいのでここで書きますが。

「企業文化」という言葉がありますが、私は最近ものすごく注目しています。

それは世の中には沢山の会社があり、様々な労働条件の中、それぞれの会社ごとに事業を行っています。

統一した視点で見れば、従業員数や売上、平均給与などといったフォーマットで横並びにして比較することが出来ます。大企業・中小企業という分類ですね。

就職や転職の際には、そういった比較から会社を選ぶということもあるでしょう。しかし、条件だけで選んでしまうと失敗することになりがちです。

企業には、そうした定数評価では計ることのできないようなものが、それぞれの企業ごとにあります。

会社の雰囲気もあるし、勉強会があったり、会社での行事があるところもあれば、オンオフをはっきりさせるところもあるでしょう。

そうした定性的な会社の特徴を「企業文化(コーポレートカルチャー)」と呼びます。

企業文化とはだれが作ると思いますか?

それはマネージャー・部長と呼ばれる人間なのです。

社長が作る企業文化なんてものは社長がいなくなったら終わりです。なぜなら経営者視点だから。誰もそこまでシビアに考えられない内容が多い。

経営者や役員以外の管理職。 現場の細部までがわかっている人間しか創れないのです。

弊社は部長のおかげで良い企業文化が受け継がれていくと思っています。

がんばれ~部長

でも もうちょっと痩せてね!みんな心配してます!

 

 

 

「チャレンジ 2020 SENYO」

前回のブログから期間が空いてしまいましたが今回は当社の「中長期経営計画」の発表からいたします。なかなか日々の業務に追われ   明日の事、三日後の事、ひと月先の事くらいまでは考えれても1年先の事は考えれないものです。

何かに書いた気がしますが、みなさんも1度や2度は旅行の計画を立てたことがあると思います。その時ってどんな気持ちでしたか?

嫌々行く旅行じゃなくて、楽しい旅行です。

知らない土地や食べ物、観光地、きれいな景色。日々の喧騒から解放されてリラックスできる時間にワクワクドキドキしませんでしたか?

旅行だけではなく、未来を想像したり目的を持つという事は人にとって身も心も動きやすくなると思います。

「旅行前に体調を整えておかなくては」とか「休むんだからやることをやっておこう」とか行動も明確になるはずです。普通ならば。

そこで,

当社の中長期計画を発表します。

結構考えて・・・(1か月は考えました)挑戦することや目標をまとめました。

その内容が こちら↓↓↓ です。

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社員一丸となり目標に向かって頑張りますので今後ともご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。

 

汗腺の数と失敗の数は多いほうがいい。

連日35度越えの気温が続いています。私は今年の9月で46歳になりますが、40年ほど前の小学生の頃は、30度を超える気温はなかったように思います。

この辺りは田舎だった事もあり、夜には、部屋の四隅のひっかけ金具に蚊帳の紐をひっかけてテントみたいな蚊帳をセットして窓全開で寝ていました。
鈴虫がりーんりーんと鳴いてとても心地よく眠った記憶があります。

確かにエアコンがある家も少なかったと思います。高級品でしたから・・・

熱中症も問題になっていますね。基本的に体温調整は汗を出す事で調整されますが

10代~30代の人が体温調整をしにくい体になっているって知ってますか?

その原因は汗腺の数が少ないからです。全部ではありませんが2~3歳くらいまでの赤ちゃんの時に汗腺の数が決まるらしいのですが、お母さんが汗をかかせないようにエアコンをかけて快適に過ごさせることでその赤ちゃんの汗腺数は、一杯汗をかいた赤ちゃんの半分くらいになってしまうのです。そうすると体温調整したいのにしづらい体になってしまうのですね。

過保護が生み出すありがた迷惑な話です。

 

私も社長として過保護で有難迷惑です。

会社で若い従業員(経験の浅い人)に対してどんどん失敗の芽を摘んていってしまうのです。こうしろ、ああしろ、これをしとかなければ失敗するからちゃんと期日までにしておけ、・・・と

 

でも、社長なのでやめました。

社長は社長の仕事をしないと会社が潰れます。

一番大切である社員が自分で考えてやらないと成長しませんもんね。

管理職者の仕事も横取りしてしまいます。

社長の仕事とは、社員の評価をきちんとして、ステークホルダーに対しての約束を守る働きをし続け、会社の目指す方向性を示し実現に向けて人力を集中させる事。

恐ろしくバイタリティを必要としますがドキドキ・ワクワクします。

 

熱帯夜の話からこのような話になりましたが 世の中の社長さんはみんなこんな感じで

いつもそういった事を考えているのだと思います。思っていななさそうでそうなんですよ。きっと。

 

 

 

facebook も始めましたので是非見てください。

 

 

 

 

 

 

 

 

会社のみんなへ報告です。

7/24(日)に試験を受けてきました。
1級建築士の試験でしたが、午前中はトントン拍子でいけたのですが、昼からが近年まれにみる焦りと切迫感で自己採点の結果学科試験合格には程遠い結果・・・全部で125問あって合格ラインが90問、私は46点でした。構造計算問題は初めからパス、あてずっぽうで1問当たっていたのでラッキーでしたが、やっぱりちゃんと理解してないと自分の実力がキッチリ出る問題でした。問題作成してる偉い人はちゃんとしてはるなぁと思いました。
悔しいので来年は絶対合格するために頑張ります!1級目指してる人一緒にがんばろう!

あ 2級受ける社員いたな・・・ 頑張るように(笑)

それとfacebookはじめてるので 皆さん いいね!おねがいしますね。

雨はきらいですか?

梅雨なので雨が多いのは仕方ないのですが、この時期頭を悩ませるのが屋外での作業です。
「工程通り仕事が進まない・・・」と苦労している現場監督さんも多いのではないでしょうか。

梅雨時期の雨は「梅雨だから仕方ないか・・・」と思えるのですが 春先の長雨は受け入れがたいものがあります。
「なんでこんなに雨がふるの?」と思わず口に出てしまうくらい降るので年度末にもかかわらずどんどん工事が遅れるわ、お金はかかるわでとてもイライラ。
でもそんな時私は思うようにしています。「芽吹き始めた木々たちのためやし我慢しよう」と。そう思うと心が不思議と静まります。

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「物は考えよう」昔から積み重ねられた知識や経験に裏付けられた言葉には学ぶところが多く関心します。

 

 

 

 

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誰でも一度は聞いたことのある言葉だとおもいますが、「短気は損気」数年前から頭の片隅にとどめて事にあたるようにしています。
この言葉を心の中で唱えることで冷静さと同時に何事も客観的に見ることができて「木を見て森をみず」なんてことにならないようにしています。

 

 

 

日常心がけていることの一つに「なぜ?どうして?」を考えるようにしています。より多く考えたり想像したりする事で色々なものに関心を持つことができるからです。
「なんであいつ最近元気がないんかな」とか「どうしてこの仕事がうまくいかへんのかな」とか。
何か仕事で悩み事があるのか?どっか体に悪いところでもあるんかな?嫁さんとうまくいってないんかな?とか、
お客さんはどう感じて何を求めてはるのか?とか、物事の本質につながる道が見えてくる事が多いのです。

 

 

ちなみに今日の「なぜ?」はというと・・・

 

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きのこが生えました。

 

社長室にある観葉植物に突如ニョキッと。   どうして? 調べねば。

 

 

 

 

 

 

震災と私と今

当時の私は、大学を卒業して2年目のチャラチャラした青年でした。

少し話は飛びますが、私の友達は就職してものの半年も経たないうちに「面白くないから」という理由で会社を辞めた者もいました。

入社式が東京の日本橋の本社で執り行われたので、会社が手配してくれた宿に全国各地から新入社員が集まり前泊しました。

「俺は九州から」「俺は名古屋」「俺は大阪」といった具合に、南は沖縄~北は北海道まで120人。

宿の部屋は和室の4人部屋でした。中央に廊下、その両サイドに部屋が配置された趣のある木造2階建てで、私の部屋は2階の階段を上がったすぐの部屋でした。

始めルームメート3人と初顔合わせの懇親会という事で宿の自動販売機でビールを買ってきて乾杯しました。学生時代の話や車の話で盛り上がり、

1本が2本3本となり、人も1人増えまた2人増えで部屋に入りきらない位大勢になっていました。今考えるとみんな初めて会う人ばかりで心細さと緊張感があったので集まってきたのかなと思います。

人が集まると不思議と役割分担が決まってくるもので、買い出し担当から、宿の自動販売機の酒がすべて「売り切れ」たと一報が入りました。

確かに、ハイペースで飲んでいたので部屋は空き缶空き瓶の山になっていました。

遠くで誰かが宿の人に近くの酒屋の場所を聞いてる声が響き、それから少しすると満面の笑みを浮かべた2~3人の買い出し担当が、「買ってきました~」と大量の酒とアテをテーブルに置いてくれました。

宴会は深夜まで続き、とても楽しかったのを覚えています。

翌朝、二日酔いの者同士助け合いフラつきながら入社式に出席し、式中ずっと辛かったの覚えています。(人事担当の方、宿で騒いでご迷惑をお掛けしてすみませんでした。)

その結束のおかげ・・・??で 、その後、1カ月間の山梨県の河口湖での研修で事件が起こってしまうのですが、それはまた次の機会にお話しします。

とにもかくにも入社式前日にバカみたいに大酒を飲んで騒ぐといった軽率な行動をとる若者だったという事です。

よって、神戸でも何も考えず言われた事だけをやっていた私は、ある日同僚と作業員の方と神戸中央郵便局へ向かいました。

当時、どの建物にもその現象は起きていました。ちょうど地中梁を貫通し屋外へ排水する配管(給水管・ガス管も同様)が地震よって周りの地盤が沈下したことにより地中梁を出たところで折れてしまい、建物内から思うように排水できない状況になっていました。

現場は地下ピットへ汚水を一度溜めてからポンプアップで排出する仕組みでした。

現場は、まだ配管が完全には折れておらずほんの少しの配管の隙間から少しずつですが排水できる状況でした。

屋外に設置された排水先である600Φくらいの会所(深さ2m位だったと思う)に作業員の方が入って、地盤がずれて閉塞している配管断面を斫り機で斫り、流れるようにしようと試みましたが、斫れば斫るほど建物側に溜まっている大量の汚水が噴出してくるのです。ものすごい臭いが辺りに漂い、数分も経たないうちにギブアップした作業員の方が会所から出てこられました。

「これ・・無理やわ」

その言葉を聞いても何一つ発言できず、また、何も出来ないフニャフニャの自分がいました。

そこへ、灯光器(懐中電灯のでかい版の仮設の照明器具)と飲み物をもって現れたのはFさんでした。

Fさんは、「よしだ~どないしたんや~」 他にも 「なにしとんねん~!」

みたいな内容の事を言われたとおもいますが、はっきり覚えていません。

どこの方言かわかりませんが、スローな独特のしゃべり方をする人でした。

Fさんは、おもむろに会所にもぐり込み斫り始めました。今思うと合羽も着ず作業服のままで斫っていました。

気付くと辺りは薄暗くなっていましたので、会所の中を照らす為に灯光器の電源を探して照らしました。

Fさんは何一つ言葉を発せず黙々と作業を続けていました。しかし、なかなか作業はかどりません。休憩を何回かはさみ作業は続きます。

「たばこ」といって時たま顔をだして 吸うのですが、顔中汚水まみれです。

辺りはもう真っ暗です。

真っ暗な闇の中で ぼやーっと光る灯光器が照らす光の周りに、数人の男が会所を覗き込んでいます。そして会所からはコンクリートを斫る音が絶え間なく響いてきます。

郵便局の人も心配して何度も何度も・・・ほんとに何度も作業の中断を申し出てくれましたがFさんは聞いてくれません。

私は、見ているだけです。

 

「代わりますFさん」の言葉も出すことが出来ず。

 

その時自分の無力さと意気地の無さを思い知り、目から自然と涙が流れました。

多分そのような事で流れたと思います。

後で聞いたことですが、Fさんは我々に合流する前、郵便局の人との打ち合わせで、この建物がこの一帯で唯一水が出てトイレが使用可能な施設である事とそれを利用する人たちがものすごく多い事を聞いていたようです。

それからしばらくして汚水が噴水のように吹き出し、Fさんは会所から出てきました。

もうめちゃくちゃな出で立ちでした。

そのあと郵便局で唯一お湯の出るシャワー室を貸してもらい綺麗になったFさんから、私は大切な事を学びました。

それ以後色々な経験をさせていただきましたが、恣意的な自分の心の垣根を取り去ってくれた出来事として今も記憶に残る出来事です。

自分の仕事に対しての取り組み方にとても大きく影響していると思います。

 

最後に、私は震災で何一つ失っておりません。ただ、阪神淡路大震災を経験し必ず復活できる事は心に刻みました。なので今非常に苦しい状況にある九州は、あきらめず前へ向かって必ず立直ると確信しています。

3回にわたって体験を書きました。今では懐かしい思い出です。私は現在40代ですが、

20代・30代と色々と経験させていただいたと思います。当然これからも色々な事があると思いますが、今20・30代の人は苦しいことから逃げないで怖がらず、分かれ道に来た時はいばらの道を選択してほしいと思います。そして悪戦苦闘してください。必ず将来役に立つと思います。

 

その後、Fさんは郵政大臣から功労者として感謝状をいただきました。

「こんなんもーても~ 柄じゃないわ~」とFさん節が聞こえてきそうです。

 

 

 

 

 

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